ゆるゆるにっき。

趣味でゆるっとセキュリティやっています。

「アカマイ 知られざるインターネットの巨人」を読みました

 

こんにちは、霜月です。

アカマイ 知られざるインターネットの巨人を読んですっかりアカマイさんのファンになってしまったので、備忘録として感想をまとめておきたいと思います!

 

ご興味ある方はぜひどうぞ〜m(o・ω・o)m

※過度なネタバレは避けて、あくまで個人の感想と印象に残った箇所をまとめていきます

 

 

どんな本?

みなさんご存知CDNで有名なアカマイさんですが、一体どんな歴史があってここまで大きくなったのか、本書はその軌跡を辿っていく本です。著者は小川晃通さんです。

アカマイは、セキュリティの仕事をしている人にとっては、一度は聞いたことのある有名な企業かと思います。そして、新しい分野にもどんどん挑戦している企業であり、個人的にも応援している企業の1つです!

 

 

本書、あらすじから以下持ってきました。

 

個人が自由につながる世界、それがインターネット―そんな「幻想」を打ち砕く事態がひそかに進行中だ。いまやネットを流れる情報の半分近くは「ハイパー・ジャイアンツ」たるグーグルと、この会社「アカマイ」が握っている。ハワイ語で「賢い」という意味を持つ多国籍企業アカマイ。公的機関から大手コンテンツ事業者まで、世界中の顧客に安全で迅速なトラフィックを約束する、この知られざる超大企業の全容が初めて明かされる、インターネットが面白くも怖ろしくもなる、衝撃の書。

 

本編を読んでいく中で印象に残ったエピソードの1つですが、「アカマイ」というのはハワイ語で「賢い」という意味だそうです。創業した1998年、創設者が所属していたMITで当時ハワイ語が流行っていたことと、アルファベット順に社名が並んだ時に上位にきて欲しいという意図から、社名をアカマイにしたとのことです。

 

因みに、目次はこんな感じです。

  • はじめに あなたもアカマイとつき合っている
  • 第1章:なにをする会社なのか
  • 第2章:それはMITから始まった
  • 第3章:インターネットはどう動くか
  • 第4章:アカマイの技術とインターネット
  • 第5章:インターネットのカネと力
  • 第6章:インターネットとアカマイのこれから
  • おわりに 知られてないけどすごい会社

 

印象に残ったエピソード

それでは本題に行きたいと思います!

アカマイ創設

第2章が個人的には非常に面白かったです。アカマイの歴史や、どんな人がどんな思いで創設したのかが書かれている章です。

アカマイを語る上でインターネットの歴史、wwwの歴史は非常に密接な関係があるのですが、なんとwwwの考案者であるティム・バーナーズ・リーさんと、アカマイ創設者であり現CEOであるトム・レイトンさんは同僚だったとのこと!

ざっくり端折りますが、ティムさんは1995年に「今後インターネットは混雑していくことが予想される。よりよいコンテンツの配信方法はないか?」とトムさんに相談されていたそうです。そして、当時のトムさんはMITで応用数学の教授だったとのこと。

Webの混雑状況を応用数学アルゴリズムで解決しよう!と発案したことがアカマイの始まりだそうです。その後、ビジネスコンテストに出場し、紆余曲折あり1998年に創設とのこと!

この話を読んだだけでもうファンになりましたw

 

アカマイと9.11

そして、一番衝撃的だったエピソードが同じ第2章の中にありました。

突然、9.11の見出しが出てきたのでなんだろう?と思いながら読み進めていたのですが、なんと、アカマイ創設者の1人であり当時CTOだったダニー・ルウィンさんが9.11でハイジャックされた便に搭乗されていたらしいのです。ルウィンさんはイスラエルアメリカ人だったため、テロリストと接触したのではないか?と言われているとのこと。そして、ルウィンさんの搭乗していた便での最初の犠牲者だったと推測されているそうです。

アカマイはWebとともに大きくなった会社であり、Webの歴史を作ってきた会社であると共に、創設者が突然なくなってしまうショッキングな歴史を歩んで成長してきたということが、2章を読んでよくわかりました。正直、第2章だけで読んで満足しました。

 

アカマイの仕組み

第3章、4章では、インターネットとWebの仕組みについて解説しているパートでした。エンジニアからしたら当たり前の話かもしれませんが、アカマイがどのようにして遅延のない配信を実現しているか、図説付きで丁寧に書かれています。

簡単にいうと、「コンテンツを近いところから持ってくる」という仕組みをとっています。リクエストの多い対象はアカマイサーバーから、そうでないものはオリジンサーバーからコンテンツをもらうということなのですが、このアカマイサーバーはキャッシュを溜め込んでおり、世界中に(調べたところだと)約35万台もあるとのこと!

 

なくてはならない存在

アカマイはもはや世界中の企業を牛耳っているようです。

知っている人にとっては当たり前かもしれませんが、アカマイはBtoBのビジネスをしています。その影響か、一般的には知られていないですし、コマーシャルはしません。しかし、私たちが普段見ているコンテンツ(動画、生中継、ゲーム、など)はアカマイサーバーによって配信されているかもしれないです。つまり、アカマイにとってのお客さんはコンテンツ事業者と言えます。

元々は、ISPにアカマイサーバーを置いてもらう立場だったそうですが、今では快適な配信をするためにはアカマイを置かないと、情報通信業界にとっては痛いそうです。こう言った「力関係」のエピソードが5章で読めます。そして最後の6章では、アカマイの今後について触れられています。セキュリティについても(特にDDoS攻撃)この章で出てきます。

 

最後に

以上で、本の感想&まとめとしたいと思います!

繰り返しですが、本書を読んでアカマイのファンになってしまいました。これからもガンガン頑張ってほしいです。また、本書はセキュリティ云々ではなく、ITの歴史を知る上でもなかなか面白い本だと思います。読み終わった頃には、タイトルの「知られざるインターネットの巨人」の意味がよーく分かるのではないかと。

 

おすすめなので是非気になった方は読んでみてくださいませm(o・ω・o)m 

 

 

2022年の振り返りと2023年の目標

こんにちは、霜月です。

2022年もあっという間でしたが、非常に充実した1年でした!

ということで、2022年の振り返りとそれを踏まえた2023年の目標について書いていこうと思います。

よかったらどうぞ〜m(o・ω・o)m 

 

2022年に頑張ったこと

CISSP取得

今年はなんと言っても、CISSPに合格できたことが非常に達成感のある成果でした。セキュリティ業界にいると自然と聞く機会の多い資格ですし、1つの関門的な感じで目標にしてました。勿論、合格できたことも嬉しいですが、勉強自体がとても楽しくて有意義だったなあという感想です。興味ある方はよかったらこちらも読んでみてくださいませ〜。

shimotsuki.hatenablog.jp

 

脅威インテリジェンス

ずっとやってみたかった脅威インテリジェンスの仕事が出来て満足な1年でした。しかも、今年はセキュリティのニュースやインシデントも多く、脅威インテリジェンスの担当者としてはやりがいがあった年だったように感じています。

また、社内外で発表する機会もあったので、2022年に頑張ったテーマの1つでした!

ちなみに、参考にさせていただいた本はこちらです!

 

インシデントレスポンス

今年はインシデントレスポンスを何件か担当しました。本当に貴重な経験だったなと思っています。

当然ですが、インシデントは突然起こるので、準備も心構えも何もない状態で、とにかく必死で対応しました。かなりショッキングなインシデントもあり、絶望を感じるシーンもありましたが、常に冷静であるよう自分に言い聞かせました。

また、インシデントレスポンスには総合力が必要不可欠だなと改めて感じました。勿論、役割にもよるとは思いますが、考えないといけないことが多すぎて、自分に不足していることが顕著に分かったなと。

一方で、目の前の事態をなんとか治めないといけないので、反省点はしっかり振り返りつつ、当時の自分には及第点を送ってあげたいなと思います。

 

マルウェアの勉強

マルウェアの勉強も2022年の目標の1つでした。

成果としては思っていたより頑張れなかったなという印象です。特に、インシデントレスポンスをしていた際には、どちらかと言うと脅威インテリジェンスの面でマルウェアに携わっていたので、細かい技術的な勉強の優先順位はどうしても下がってしまいました。

ただ、こちらの本が秋に出たので、購入して勉強しました。非常に読みやすい本で、大変勉強になりました!

 

英語学習

今年は英語を使う機会が非常に多い年でした。元々、英語全然出来ないというレベルでもなかったので、英語の資料作成や英語ミーティングは抵抗なくこなしていました。ただ、やはり自分の英語力の無さからコミュニケーションが円滑にいかないこともあったため、今年は英語の勉強をかなり頑張りました。

勿論、英語の勉強といっても、アプローチも目的もゴールも人それぞれだと思いますので、なにが正解とかはないはずです。どこかでまた私の勉強の方針や勉強方法についてまとめようかな、とぼんやり思っています。

 

その他

番外編枠として、勉強以外での今年の取り組みを書いていきます。

  • 自分の今後のキャリアについて真剣に考える
  • 「ビジネスとしてのセキュリティ」の在り方を知る
  • 後輩の育成方法を必要以上に悩む(そして体調を崩す)
  • 平日と休日の時間の使い方に試行錯誤する

こんな感じです。キャリアについては真剣に考えすぎて抜け出せない状態にもなりましたが、一旦自分なりに整理して優先順位付けができました。

セキュリティ云々以外でも、たくさん学びのある1年でした。

 

2023年の目標

2023年に注力していきたいことを書いていこうと思います。

Windowsの勉強

2022年はマルウェアの勉強が思ったほどできませんでした(というか優先順位が下がってしまった))。また、EDRの分析やマルウェア感染のインシデント対応を通じ、「OSの勉強めちゃくちゃ大事じゃん」と改めて痛感しました。

直接的なマルウェアの勉強とは違うかもしれないのですが、かの有名な「インサイドWindows」を購入したので、こちらを読んでいこうと思っています。とは言え、ご存知の方もいるかもしれませんが、この本非常に分厚いです。「上」だけで900ページあるので、1年かけてまずは上を読んでいこうかなと思っています(...そんなに甘くない説)。

 

継続学習

今頑張っていることを、きちんと継続することを意識していきたいと思います。

新しいことは好きで、あれこれ興味関心が飛びまくる性格をしているのですが、自分が担当していることや業務として携わっていることの深掘りなど、2023年はしていきたいと思います!

また、英語の勉強も習慣化できたところなので、しっかり定着させてレベルアップしていきたいと思っています。

 

ここまで読んでくださってどうもありがとうございました!

みなさんはどんな2022年でしたでしょうか?

来年もお互いに頑張っていきましょうm(o・ω・o)m 

 

 

【資格】CISSPに合格したので振り返ります

 

こんにちは。霜月です。

この度、CISSPに無事合格したので、忘れないうちに振り返りをしようと思います。CISSP関連のブログやまとめ記事はたくさんありますが、これから受験の方や将来受験を検討している方の参考になれば幸いです。独学なので勉強方法は我流ですが、それでも良いよという方は是非どうぞ。

はじめに

受験のきっかけ

セキュリティの仕事をしているとCISSPはよく聞くというのと、周りの先輩たちも結構受けていたので自然な流れで受験を考えました。

また、私の場合は資格を取ること自体は目的にしておらず、試験勉強を通してセキュリティの知見を広げる、ということを目的にしていました。とにかく時間はかかっても良いので「丁寧に理解する」ということを優先していたので、勉強方法も「最速で合格する」ということはあまり意識せず、マイペースに進めました。勿論、資格の勉強の目的は人それぞれだと思っています!(CISSP持ってないと入れない案件とかも実際ありますしね!)。

バックグラウンド

私がどんなバックグラウンドの人間かを簡単にご紹介します。新卒からずっとセキュリティの仕事をしており、セキュリティコンサル、SOCアナリスト、CSIRT要員、をしてきました。どちらかというと技術寄りの人間ではあるのですが、上流の仕事も経験してきたので、その辺りはCISSPを受ける上でよかったなと思っています。とにかく、CISSPはセキュリティに関することは広く問われるので、特定の分野を専門的に担当してきたという人にとっては、非常に視野の広がる良い資格だと思っています!実際、私も試験勉強を通してかなり視野が広がりました。

勉強方法

これと言った特別なことはしていないような気がします。基本的には、他の多くの方が書いているブログと同じです。しかし、CISSPの研修はちょっと時間とお金に余裕がなかったので、本を購入して独学で試験勉強を進めていきました。

基本は公式ガイドブック+公式問題集の2つです。自分に負けて日本語版を買ってし待ったのですが、セキュリティの仕事する上で英語は普段から使いますし、国際資格なので英語で勉強すればよかったと後悔...。次から国際資格は英語でチャレンジしようと思います。

 

具体的な勉強方法ですが、まずはガイドブックを読んで、わからない単語が出てきたら(わからない単語ばかりですが)、その都度、その単語について歴史も含めて徹底的に調べる、ということをしていました。勉強を通して色んなことを知れるのは資格勉強の醍醐味だと思ってます。

 

あとは、会社の先輩や上司に聞いて、「実際どんな感じ?」というところを教えてもらいました。特にフレームワーク系は詳しくなかったので、コンサルの先輩に「こんな時に使うよ」と教えてもらったり、法律周りも教えてもらったり、周りの人に助けてもらいながら勉強していきました。というのも、調べても、書いてあることはわかるんだけどいまいちイメージできない、という場面がとても多かったからです。技術系の資格は、わからなかったら自分で作ったり動かしたりがある程度ならできますが、フレームワークや法律はイマイチぴんときませんでした。

 

ガイドブックを一通り読む&単語調べを並行して行ったら、問題集を解き始めました。4周ほどして、8割or9割ほどちゃんと理解した上で回答できる状態になってから受験することにしました。ちゃんと理解できる、という線引きは、この問題の解説を誰かにできるか、としてました。できないものは「バツ」の扱いです

 

余談ですが、過去にPCI DSSの案件に携わっていたことがあり、その時の経験は役に経ったと思ってます。PCI DSSの要件を全部精読したので、「セキュリティ対策の全体感」みたいなところのベースは培われたような気がします。

 

勉強時間についてですが、基本は土日メインです。1日4時間くらいだったと思います。週8時間の勉強を8ヶ月行ったのでトータルで256時間くらい?かなあと思います。勿論誤差はありますが、大体他のブログでも書かれている勉強時間とそんなに差はないかな?と思ってます。平日は仕事で疲れて脳も体もバテてしまっているので(体力がない汗)、基本は土日に学んだメモを読み返したり、調べた単語の深掘りなどしてました。

 

試験の予約

試験の予約はピアソンから行います。受験できる場所は、東京は新宿が2ヶ所と大阪に1ヶ所あるみたいです。私は新宿のPMOというところで受験しました。

ご存知の通り、試験時間は6時間です。8時から14時の回で予約しました。2ヶ月先まで埋まっていることがあるので、早めに予約することを強くお勧めします。予定を決めてしまった方が勉強も捗ると思いますし。

が、万が一予約を変更したい場合には注意点があります。

①変更するには手数料が発生する(USD$50)

②24時間を過ぎてからの変更はできない(全額負担)

 

私は2日前に体調を崩したので急遽予約を変更しました。2022年現在、円安ドル高なので痛い出費でした。また、拘束時間が長いこともあってか、土日はすぐに埋まります。私は平日に有給を取って受験しました。

 

試験当日

試験が8時からだったのでとにかく早起きです。ネットで事前に調べた感じだと、30分前には到着しておくことをお勧めしている人が多かった(或いは15分前まで)ので、7時半に到着を目指して家を出ました。

 

!アクシデント発生!

これまでの人生で数多くの試験を経験したきたものの、この歳でまさかのアクシデントが多発しました。

 

①電車酔いして途中下車からの遅刻スレスレ

②クーラーが頑張り過ぎてお腹を下す

③寝不足で試験中に寝る

④昼ごはん用のおにぎりが腐っていた(しかも朝食抜き)

 

余談ながら1つずつ説明していこうと思います!つまらない後日談なので、興味ない方は読み飛ばして下さって結構です。ただこれだけはお伝えします。

試験の準備と体調管理は万全の状態で!

 

①電車酔いして途中下車からの遅刻スレスレ

まず①について。行きの電車で思いっきり酔いまして、とんでもない吐き気に襲われました。乗ってる途中で「何かおかしい」と思いつつ気にしないフリをしていたのですが、遂にこれはヤバいとなって途中下車しました...。ホームで倒れ込んでしまい、駅員さんが駆けつけてくれて医務室を案内してくれました。が、私の頭の中では受験料のことでいっぱいだったので、「体調が戻るまでゆっくりする」という選択肢はありません。その為、「さっさと吐いて楽になるべきか?我慢すべきか?」の究極の2択試験を実施し、結局「我慢して試験に向かう」を選び、駅員さんにお礼を言って電車に乗り込みました。汚い話ししてすみません...。

②クーラーが頑張り過ぎてお腹を下す

次に②について。なんとか無事に到着し8時丁度に試験を開始できたのですが、8月だったということもあって、クーラーがよく効いていました。勿論、試験会場なので温度の管理はしてくれていると思いますし、私が寒がりだったからかもしれません。が、なんと到着して吐き気が収まったら次に腹痛に襲われるという事態に陥りました。呪われているのかなあと思いつつ、まあ、お手洗いは何度行っても良いので、合計3回行きました。戻って5分後にまた行ったりしてたので、変に目立たないか少し心配しましたが、明らかにお腹が痛そうにしていたのでまあ良いでしょう、と思ってます...。

③寝不足で試験中に寝る

次に③について。①と②で体調を崩した話をしましたが、これの根本原因が寝不足だったのではないかと推測しています。本当に最悪だったんですが、3時間しか寝れませんでした。緊張して寝られませんでした。そして、そんなこともあって、なんと試験中に寝てしまいました。どのくらい寝てたかはよくわかりませんが、流石に30分とかは寝てなかったはずです。10分くらいだと思ってます。ただ、これはちょっと言いたいのですが、250問って結構長いです。人によって違うと思いますが、100-150問あたりで意識がなくなりました。1-100問は最初の気合でノンストップ、150-250問はラストスパートがかかってまたノンストップだったのですが、中弛みしてしました。こうならないためにも、しっかり睡眠を取ってから試験に挑みましょう。

④昼ごはん用のおにぎりが腐っていた(しかも朝食抜き)

最後の④について。これも稀だと思うのですが、持参したコンビニのおにぎりが腐ってました。袋から開けて食べようといたら強烈な異臭&糸を引いていることに気がつき....。大事なことなので念のため書きますが、おにぎりが最初から腐っていたのではなく、2日常温で放置したおにぎりを私がなんの疑いもなく持参した(8月)のが100%悪いです。朝から何も食べてなくて超空腹だったのですが、諦めて水だけ飲んで部屋に戻りました。因みに、新宿PMOのすぐ近くにはコンビニがあるので、朝ちゃんと買えます(私は買う時間がありませんでした)。また、近くに朝からやってるカフェもあるので、早く着いたらコーヒーを飲むこともできると思います。

 

...と、吐き気→腹痛→眠気→空腹という過酷な試練と戦いながら試験を完走してきました。色々書きましたが、皆さんも体調管理には充分気をつけていただければと思います。

ただ幸いなことに、こんな状態だったので「もう終わりだ...」と一種の諦めのようなものが発動し、迷った問題も思い切りで選択できたことが、もしかしたら試験合格に効いたのかもしれないです(?)。

また、インシデント対応は日頃から業務で慣れているので、それも効いたのかもしれないです(???)。

 

実際に受けてみて

アクシデントも発生しましたが、試験中のこととか少し書いていきます。

 

時間配分について

試験にかかったトータル時間は3時間半でした(休憩込み)。8時に開始して11時半に手を上げて試験終了しました。時間配分としては、100問90分→休憩10分→50問→休憩5分→ラスト100問、という流れです。お手洗いはアクシデントのところで書いた通り3回行きました(休憩含む)。

問題について

問題に関することはお約束があるので書けませんが、「え、知らんがな!!」みたいなものが個人的には結構多かった印象ですw そのため、公式問題集でしっかりと「考え方のベース」を訓練しておくことが大事かなあと思いました。アクシデントのところでも書きましたが(2回目)、思い切りの良さも大事かもしれないです。日本語翻訳は、そこまで気にならなかった気がします。一応、自信のない問題は必ず英語文も確認するようにはしました。受けてみて思ったんですが、別に英語受験でもよかった気がしています。

結果について

試験が終わったら挙手をして退出です。部屋を出たら直ぐに紙を裏面の状態でもらいました。ぱっと見で「合格」とか「PASS」とかわかりやすい文字列が見つからず落ちたかと思いましたが、本文一行目に「おめでとうございます」と書かれていたので安心しました。アクシデントで色々あったので(3回目...)、本当に落ちたかと思ったので嬉し過ぎて「よかったああ」っとデカい声で言ってしまいました。受付の人以外誰もいなくて本当によかったです。

 

試験が終わったらスタバでご褒美フラペチーノを買って帰る予定でしたが、さっさと帰って爆寝しました。

感想

全体を通しての感想となります。CISSPは本当に勉強してよかったです。とにかく範囲が広いということもあって、「こんなことも考えないといけないのか」と発見と驚きの連続でした。普段セキュリティの仕事をしている中で、自分がいかに狭い世界しか見えていなかったか、ということを知ることができました。

勿論、まだまだ知らないことばかりですが、自分が携わっている(見えている)セキュリティも、今後より良いものになっていけるんじゃないかなあと思えたことが、CISSPを受けてよかったことです。

技術面はやや少なめだった印象ですが、技術屋だとしてそもそも知っておかないといけないビジネスの観点はとても勉強になりました。自分の仕事の仕方に対しても「現実が見えていないべき論ばかりを語るのはよくないなあ」と、気付かされました(勿論、べき論が大事な場面もありますが)。

 

あとは、CISSPの講座を受講してから受験している方も知人にはいました。「よかったよ〜」と言っていたので、時間とお金に余裕のある方は受けてみるのも良いかもしれないです。

また、少しだけ脱線ですが、Cysecという東京電機大学のサイバーセキュリティに特化した教育プログラム(年単位のもの)も、CISSPに対応した講座を開いているらしいので興味のある方を調べてみても良いかもしれないです。会社の先輩が何名かCysecに参加していて、感想を聞くとかなり良いみたいなので、リンクも貼っておきます。(CISSP以外にも面白そうな講義がたくさんなので私もタイミングが合えば受講したい...!)

cysec.dendai.ac.jp

 

今後についてですが、マルウェアの勉強と脅威インテリジェンスの勉強を並行してやっていたので、そちらにもう少し集中していこうと思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。どなたかの参考になれば幸いです。

2021年の振り返りと2022年の目標

こんにちは。霜月です。2021年の振り返り&2022年の目標について書いていこうと思います。よかったらどうぞ〜m(o・ω・o)m 

2021年頑張ったこと

Webセキュリティ

2020年にCEHの勉強をしていく中で、「Webセキュリティの前にWebの基礎がそもそもわかっていない」という重大な問題にぶち当たりました。2020年は主にWebの基礎とバックエンド(特にPHPSQL)の勉強をして、その流れで2021年に入ってからはフロントエンドの勉強をしておりました。JavaScriptを簡単に書けるようにしたのと、Webブラウザセキュリティ(通称「つばめ本」)を読み進めました。徳丸本からのつばめ本、という流れはとてもよかったなあと思っています。

 

CEH取得

約1年ほどかけてじっくり勉強しました。前述のWebの勉強もそうですが、いろんなツールの使い方を覚えたり、ハッキングの歴史(いろんな手法)を学んだり、CEHで学んだことが今めちゃくちゃ活きている気がします。おすすめの資格です。講師の方もめちゃよかったなあ...。(CEHの勉強まとめも書いてますので良かったらどうぞ)

CND取得

ネットワークセキュリティの基礎固め&振り返りとして、やってよかったです。(こちらも簡単にまとめてますのでよかったらどうぞpart2)

 

2022年頑張りたいこと

CISSP取得

今年の大きな目標は、CISSPを取得することです。CEHの時と同様、取得自体ではなくしっかりと理解することが目的なので、時間をかけてじっくり勉強していこうと思います。セミナー受講は特に予定していない(休めない泣)ので、独学で頑張ります!

 

脅威インテリジェンス

ダークウェブからの情報収集やOSINTなど、昨年は自己満レベルでチンタラやっていたので、早速こちらの本を読んでしっかりと勉強していこうと思っています。

 

マルウェア解析

昨年、MITREのATT&CKフレームワークを業務で利用したり、CEHでマルウェアについて学んだりして、もっと深掘りして勉強したいなと思った分野の1つです。(そしてEDRの分析レベル上げたい。)

 

タイムマネジメント

平日の時間の使い方や、土日の勉強の進め方、などしっかりコントロールできるようにせねば、と思っています。体力ある人を見習って、もっとアクティブになりたいです。

 

資料作成

自分の資料、超イケてないので、資料作成についても本腰入れて改善していこうと思います。

 

2022年は特にいろんな方と出会ってたくさん刺激を貰いました。セキュリティ業界の方や、全く違ったバックグラウンドの方、いろんな方とお話しする中で、自分の視野がとても広がった1年でした。

 

こんな感じで、2021年の振り返りと2022年の目標についてまとめました。

来年、振り返りをしたときに、少しでも成長した自分でいれるよう今年も頑張ります!

 

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

 

 

【資格】CNDに合格したので振り返ります

CNDの試験を受けてきたので、勉強方法や感想をまとめようと思います。簡単ではありますが参考になれば幸いです。

 

はじめに

CNDとは?

CNDは「Certified Network Defender」の略で、認定ネットワークディフェンダーのことです(そのまんまですが)。セキュリティにおける①防御②検知③対応に焦点を当てている資格で、中でもネットワークセキュリティを軸にして勉強していきます。FWやIDS/IPS、VPN、ネットワークモニタリング、その他脆弱性の管理などについても理解を深めることができます。

また、CEHとセットで認知されている印象ですが、CEHと比べると範囲も狭いため個人的にはとっかかりやすいのかなと思います。

※私が受験した際はCNDのver1でしたが今はver2になっている為、①防御②検知③対応に加えて④リスクの予見/設計と範囲が増えています。詳しくはGSXさんのHPにて。

www.gsx.co.jp 

受講した背景

仕事で関わりのある分野に携わっているというのと、会社のお金で講義に参加できたので参加しました笑。あとはCEHの復習にもなると思って受講しました。

 

勉強方法

私はCEHを取得済みの状態で受験しました。CEHとの関係性ですが、内容が大きくかぶる為、ほとんどが復習のような感覚でした。勿論新しい内容もあったのですが、正直それほど量もなかったのかなあと思います。また、私は普段の業務が割とCNDと関わりのある内容をしていたので「この内容を理解してないと流石にまずいよね」と自分に若干のプレッシャーを与えながら勉強しました。期間としては1ヶ月ほどだったと思います。CEHを受講していない人はもう少し期間は必要なのかなと思います。

具体的に何をやったかと言っても、それほど大した勉強はしておらず、①テキストを読み込む②ネットで見つけた問題集を解く、を1ヶ月ほど繰り返し行い、もうそろそろいいっしょ〜というタイミングで受験しました。

 

試験当日

CNDはピアソンで受験してきました。CCNAを取得して以来のテストセンターだったのかなり久々だなと思いながら受験してきましたが、見直し込みで45分ほどで終わりました。結果は、86/100(pass)でした。見直しをした時には自信のない問題が6問だったので「まあ9割はいってるでしょうw」と舐めていたら86点だったの深く反省しました...。

CEHの時は自宅でリモート受験をしており、常に監視されているので緊張感もありましたが、テストセンターだったので淡々と受験して、帰りにスタバでご褒美に新作フラペチーノを買って帰りましたw

 

感想

CNDの全体的な感想です。何度も似たような発言をしていて申し訳ないのですが、CEHを取得していたこともあってか、あまり新鮮味は少なかったのかなあという感じです(私の深堀能力が低いだけ)。人によっては物足りなさを感じてしまうのかもしれないなあと思いますが、ネットワークセキュリティの基本を体系的に学べますし、自分の理解度チェックにもいい資格だと思います(あくまで個人の感想ですw)!Web周りの話はほぼ出てこなかったと思いますが、インフラ屋さんにとっては馴染みのある分野だと思います。

また、講義を運営してくださっている事務局の方なのですが、受験後にちょっと分からないことがあって問い合わせをした際に「合格おめでとうございます!」と言ってくださって、これが地味に嬉しかったです!!

あとは、CNDに関する記事がCEHと比べると少ないような気がしました。もしかしたらマイナーな試験なのかも???

 

次はCISSPやOSCPの勉強にチャレンジするか、など考えていますが、しばらくは資格の勉強はお休みして、深掘りしたい勉強をしていこうと思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

【資格】CEH v10に合格したので振り返ります

CEHの試験を受けてきたので勉強方法や感想などを忘れないうちにまとめようと思います。CEHに興味がある方、これから試験を受ける方の参考になればと思います。

 

はじめに

CEHとは?

 ご存知の方もいると思いますが、CEHとは「Certified Ethical Hacker」の略で、倫理ハッカー(ホワイトハットハッカー)の認定資格のことです。

セキュリティ業界では有名な資格で、情報処理安全確保支援士やCISSP、OSCPなどと一緒に知られている印象です。

 

なんで受講したのか?

現在セキュリティ関連の仕事をしているというのと、仲のいい業界の先輩方が受けていたので、私も受けてみよう!と思ってチャレンジしてみました。

 

前提知識

CEHの講義を受講するにあたって、公式ページにもある通り、ある程度の事前知識が必要でした。全部をちゃんと網羅している状態で受ける必要は必ずしもないかなあと個人的には思いますが、やはり全くついていけないと困りますので、そこらへんの見極めは公式ページをご覧ください!ちなみに私はCCNAと支援士を持っているくらいのスペックで受講して来ました。LPICは受けたことがないけど基本的なコマンドくらいは知っているかな?という具合で、WireSharkやNmapも趣味で使うくらいなので全然詳しくありませんでしたが、試験勉強期間でカバーしました。

プログラミングはCとJavaを少しかじったことあるくらいです。

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GSX公式ページの受講概要より

 

講義について

詳しくは公式ページにて、なのですが、とにかくモジュールが多い!5日間でこのボリューム...と覚悟はしていましたが当日はついていくのに必死でした。とはいえ、どの分野も最高に面白く、CEHを持っている人と感想を話しても、みなさん印象的だった分野、好きな分野がそれぞれでした。私は13/14/15のWeb周りが全く知識がなかったのでかなり勉強になりました(後述)。あとは、今の仕事で関わっている分野もありましたが、17のモバイルハッキングはあまり馴染みがなかったので新鮮で楽しかったです。

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GSX公式ページCEHコースの特徴より

 

勉強方法

試験までのざっくりとした勉強内容についてまとめます。試験を受ける為のバウチャーの有効期限が、講義を受講してから1年とのことなのですが、私は丸1年くらいかけてゆっくり勉強しました!もっと短い期間で受ける人も多いと思いますが、私は以下のような勉強をしていました。

 

全体的なCEHの振り返り(1ヶ月)

講義を受けてから1ヶ月ほどかけて、当日の自分のメモ整理を含め、テキストの読み返しを行いました。その中で「Webなんもわからんやん。」と気づき絶望しました。

 

Webの勉強(7ヶ月程)

CEHはとにかくモジュールが多いので、自分の好き/得意な分野、馴染みのない/苦手な分野、など個人差があると思います。私の場合だと、特にWebに関する知識が全くなく苦戦しました。なので、まずはWebセキュリティの勉強をする前に、そもそものWebの仕組みの勉強に取り掛かりました。今思い返しても、本当にWebのことを何にもわかっていなかったなあと...。 

実際に勉強した流れはこんな感じです。

  1. Webの基礎を2冊ほど
  2. 名著「リアルワールドHTTP」
  3. 簡単なWeb開発
  4. 名著「徳丸本」

今振り返ってもCEHの勉強というよりかはWebの勉強が結果的にほとんどでしたw

とはいえ、Webはセキュリティ領域での割合も高いと私は思っているので、これは1からしっかり勉強せねば!という気持ちで取り組みました。そして、CEHを受けるなら徳丸本をやらねばと意気込んだものの、Web開発の経験が全くなかったこともあり、徳丸本を開いて「うん、何もわからん」となったので、理論の勉強をした後は実践として簡単なWeb開発をしていきました。SQLの勉強会に参加したり、PHPを書いたり、完全に「CEHの勉強??」という状態でしたが、もともと資格を取ることよりはゆっくり勉強することが目的だったので、横道にそれながらもWebの勉強をしばらくしておりました。

そして、徳丸本を読み終えたところでWebの勉強は区切りをつけて、CEH全体の勉強に取り掛かりました。

 

CEHのテキスト振り返り(2ヶ月半)

しばらくCEHはほったらかしでWebの勉強をしていたので、テキストの読み返しをはじめました。ツールをいじったり、気になる単語はとことん調べたり、じっくり目に復習しました。

 

問題集(1ヶ月半)

CEHの勉強方法について調べると必ずと言って出てくるこちらのテキスト。

Walkerさんの「CEH Certified Ethical Hacker Practice Exams, Fourth Edition」です。

本当に良かったです。CEH受けない人にもぜひ読んでいただきたいくらいオススメです。読みながらクスッと笑える解説が大量にあるので、問題数が多かったにも関わらずちっとも飽きないし楽しかったです。英文も非常に読みやすいので、英語が苦手な方でも十分活用できると思います!

オンラインでの追加の問題も用意されていたので、私はそちらも全問解いてから試験に挑みました。何度も解き直し&調べる!を繰り返して、最終的には9割くらいしっかり理解して解ける状態になってから試験の予約をしました。

 

試験当日

公式ページにもアナウンスがある通り、オンラインでの受講となりました。ピアソンも対応しているとのことでしたが、私は自宅で受けました。

サポートに入ってくれる方は外人の方だったので、受験の際の注意事項などなど英語で確認していきます。合格した際にはめっちゃ褒めてくれた(突然話しかけられてビクッとしたw)ので、ピアソンにしなくてこっちでよかったなと思いました。

点数は99/125(79.2%)でした。解き終わった時も「うん、7割はいってるぞ」という感覚で提出しました。

 

 感想

全体を通してのCEHの感想ですが、本当に受けてよかったです。それは資格を取得できたから、というのもありますが、セキュリティに関する幅広い分野を勉強できたからです。私は特にIoTやモバイルに関するセキュリティは全く馴染みがなかったので、とても勉強になりました。

そして何より、CEHの勉強を通して、もっと勉強したい分野が増えました。マルウェアも勉強したいし、ネットワークセキュリティもやりたいし、Webセキュリティももっとやりたい、OSINTも楽しいし....と資格以上に、自分の中のセキュリティの視野が広がるという嬉しいお土産を貰えたことも、CEHを受けて良かったことの1つです。

まとめといっては何ですが、CEHを通してセキュリティの広さ、深さ、面白さをたくさん学ばせてもらいました!これからもセキュリティの勉強、IT全般の勉強を引き続き頑張っていきたいなと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

どなたかの役に立てれば幸いです。